2019.07.05
中古のオーディオ機器は高い需要を誇っています。特に人気が高いのは、中古スピーカーです。
ビンテージ楽器のような需要があるスピーカーもあり、10年以上前のスピーカーが高値で取引されているケースは珍しくありません。買取コンビニでは、どんなスピーカーに着目しているのか?中古買取を成功させるコツは?などをまとめました。
なぜ中古スピーカーの人気が高いのか?「安く購入できるから」という理由もありますが、それにプラスして「使い込まれていた方がサウンドが良い」という解釈もあるからです。新品のスピーカーは「鳴り」に慣れていないため、硬い音がしたり、割れた音がすることがあります。このようなデメリットを解消するために、ホワイトノイズノイズや音楽を何十時間も鳴らして、スピーカーを「慣らす」オーディオファンも多いです。この作業を「エイジング」と言います。手の込んだ作業なので面倒がる人も多いのですが、中古スピーカーはエイジングが終わっているため、買ったその日からなめらかなサウンドを鳴らせるのです。
日本の住宅は大音量で音楽を流しにくいので、小型スピーカーの需要が高いです。「小型は迫力のないサウンド」と思われがちですが、そんなことはありません。意外にもラウドに再生されるスピーカーはあり、プロミュージシャンが自宅で使うケースが増えています。
小型アンプに代表される一つです。アンプを内蔵しているスピーカーなので、アンプを用意する必要がありません。低価格が多数で、オーディオ初心者に人気があります。
スタジオクラスのサウンドを鳴らせる環境をお持ちなら、大型スピーカーを導入したいところです。人気はJBL。リッチなサウンドを鳴らしてくれるだけではなく、芸術性あふれるビジュアルも魅力です。価格は数百万円するケースもあるため簡単に購入できる代物ではありませんが、代替えがきかないステータスを与えてくれます。レイアウト目的としてジャンク品に注目が集まるケースは珍しくありません。
近年は、何でもワイヤレスに向かっている流れもあり、Bluetoothスピーカーも注目されています。ワイヤレスは「サウンドが途切れる」「サウンドが細い」という噂があるため信用できない方も多いかもしれません。しかし、近年は曲作りで導入しているプロミュージシャンが増えているため、信頼できる製品になりつつあります。アナログオーディオはデジタルオーディオに様変わりする一方なので、Bluetoothの需要は今後も高くなるでしょう。
「設置していないレコーディングスタジオはない」と言っても過言ではないぐらいJBL。様々なモデルがリリースされている中で、注目は「DD67000RW」です。「DD66000」をさらにブラッシュアップしたフラッグシップモデルとなっており、「クラシカル+現代サウンド」を実現しています。
アート性溢れる木製デザインにも注目です。
DD67000
引用:harman.com
YAMAHAといえばピアノのイメージが強いのですが、多数のスピーカーもリリースします。YAMAHAのスピーカーで大ヒットしたモデルといえば「NS-10M」です。80年代から90年代、2000年代前半のレコーディングスタジオには、必ずといっていいほど設置されていました。前述した年代のCDは、8割が「NS-10M」でミキシングされています。B’z、松任谷由実、槇原敬之、GLAY、小室哲哉、etc。2000年代以前から活躍していた邦楽アーティストの曲をメインで聴く方は、是非導入を。当時、スタジオでどのような音作りをされていたのか、解釈が広がるかもしれません。
NS-10M
引用:ヤマハ株式会社
国内外のミュージシャンから絶大な支持を得ている「GENELEC」。前述した、YAMAHAのNS-10MからGENELECにスイッチした日本のスタジオが増えています。ロックサウンドやポップスの再生にも優れていますが、どちらかというとクラブミュージックの再生に定評がある印象です。現に、国内外のクラブのスピーカーは、GENELECが増えています。ここでピックアップするモデルは、「8250A」です。ポイントは「小さい音でも音質が変化しない」ところにあります。スピーカーが持つ本来の音質は、ある程度ボリュームを出してあげないと発揮されないのが通常です。そのため、大きな音を出しづらい日本の住宅では「ボリュームを下げるとローが削られるor中域が引っ込む」などのストレスがつきものでした。「8250A」は、そのようなストレスをほとんど感じさせないため、自宅に導入するプロミュージシャンが増えているのです。ちなみに、音楽プロデューサーの中田ヤスタカさんは、Perfumeのセカンドアルバム「GAME」あたりまではYAMAHAのNS-10Mを使っていましたが、それ以降は8250Aにスイッチしています。「自宅スタジオで低音をもっと綿密に聞きたい」 というのが理由だそうです。中田ヤスタカさんの曲を好んで聴く方は、GENELECを導入してみてはいかがでしょうか?中田ヤスタカさんのサウンドメイクの意図をもっと読み解けるかもしれません。
SAM™コンパクト・シリーズ
引用:株式会社ジェネレックジャパン
査定は第一印象が重要なので、美品であるに越したことはありません。ほこりを取る、汚れを拭き取るなどの簡単な掃除で良いので済ませておいてください。なお、解体してまで掃除する必要はありません。スピーカーは精密機械なので壊れるリスクがあります。
ボックス、ギャランティーカード、ケーブル、リモコン、etc。購入時についてきた付属品は全て揃っていた方が高価買取です。
プレミアがつくスピーカーもありますが、そのようなケースは少ないです。ほとんどのスピーカーは経年劣化して買い取り価格が下がるため、使わなくなったらすぐ査定に出してください。
複数のスピーカーを売りに出す場合は、単品で査定に出すよりもまとめて出した方がプラス査定になりやすいです。その他、楽器、ケーブル、コンポなどとまとめて出しても構いません。
今回は、スピーカーの買い取りに焦点を当てました。買取コンビニでは、前述した以外のスピーカーも積極買取中です。ちなみに、ジャンク品でも買い取りできる可能性はあります。パーツ取りやインテリアとしてジャンク品を求めるお客様は多いので、状態にかかわらず査定にお越しください。
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