2019.05.15
いつの時代も男の子の憧れである超合金のおもちゃ。超合金玩具の第一号は、1974年2月から発売されたテレビアニメ「マジンガーZ」のおもちゃです。40年以上の歴史を誇る超合金のおもちゃの中で、特に高額買取がされるものについてここではお伝えしていきます。
もしかしたら、あなたの家にもお宝が眠っているかもしれませんよ。
超合金第一号であるマジンガーZは発売時期も長かっただけに、様々なバージョンが発売されています。
元々マジンガーZのコンセプトは、ダイキャスト製のミニカーでした。ダイキャスト製のひんやりした質感、金属の重量感を、ロボットのおもちゃに持ち込めばマジンガーZというアニメの魅力を再現できるのではないかと考えた、当時のポピー(現バンダイ)はダイキャストという素材を用いました。そしてマジンガーZの作中に登場する超合金という金属の名前を、そのまま商品名に盛り込んで発売しました。
そのコンセプトが受け、当時の子供たちに大ヒットする商品となったのですが、販売の中では、試行錯誤や作品中のパワーアップに合わせた改変が行われています。
例えば当初は頭部は金属やプラスチックという素材を用いることができなかったので、軟質素材で造形されているパーツがあります。またマジンガーZの武器の一つであるミサイルパンチも、バージョンによっては削除されているものがあります。
そして第2期からはマジンガーZ の劇中のパワーアップに合わせて飛行するためのパーツ 、ジェットスクランダーがセットされ、必殺武器のロケットパンチもアイアンカッターになっています。
1974年から1979年まで、合計第4期まで発売されておりその後も復刻販売などが行われています。この中で最も高い買取価格がつきやすいのは、最初期に発売された商品です。
造形の出来から言えば、当然それ以降のものの方が良いのですが、やはり初期バージョンを求めるマニアが多いのです。
パッケージ付きの完品の現在残存数は非常に少なく、100万円以上の値段がつくことも珍しくありません。
GX-01R マジンガーZ(Tokyo Limited) 引用:魂ウェブ |
マジンガーZ対応 ジェットスクランダーセット 引用:魂ウェブ |
超合金の商品の中で高額な値段がつくものの傾向は、元々の値段が高額な商品です。それは元々の値段が高額な商品は当時出荷された数も少なく、さらに高額な商品は当然買った子供達も喜んで遊ぶので、美品で残存している可能性が非常に低いからです。
正確に言えば超合金でありませんが、実質的には超合金ロボット合体セットの第一号である「超電磁ロボコンバトラー V 」の「バトルインボックス」などは、完品であれば現在100万円以上の値段は容易につきます。海外のマニアも狙っている商品となっています。
コンバトラー V の後番組である「超電磁マシーン ボルテスV」でも「ボルトインボックス」という、ポピニカ5台詰め合わせのデラックスギフトセットが発売されました。
ボルテス Vは日本以上にフィリピンで現在でも非常に人気が高い作品であり、こちらもコンバトラー V 以上に海外需要があります。
こちらも完品で美品であれば、100万円以上の値段がつくことが珍しくありません。
超合金魂 GX-50 コンバトラーV 引用:魂ウェブ |
超合金魂 gx-31V(40th anniv.)ボルテスV(超合金40周年記念ver. 引用:魂ウェブ |
超合金の中でも特に高い値段がつきやすいのは、ブラックバージョンと言われる商品です。子供のものとして人気だった超合金ですが、当時でもいた、一部のロボット玩具マニアの要望に応えるために、大人っぽい雰囲気を盛り込んだ商品となっています。
全体をブラックで塗装し、そして一部にゴールドやグリーン、レッドなどのアクセントを加えて、インテリアのような趣を持つ商品となっています。
ブラックバージョンとして最も有名なのは、超合金デラックス勇者ライディーンブラックです。これはまだ元の価格も高くない上に、存在が広く認知されているのですが、限定バージョンとして一部の百貨店などでしか発売されなかったものもあります。
それらは、幻のブラックバージョンとして、現在黒いダイヤとも言われるほど貴重な商品となっています。
「超合金 未来合体ダルタニアス ブラックバージョン」は、完品であれば200万円以上。
現在バンダイの展示でしか現物が確認されていない「超合金分身合体 闘士ゴーディアン」のブラックバージョンであれば500万円。
さらに一部のカタログでしか存在が確認されていない」「超合金 宇宙合体ゴッドシグマ」のブラックバージョンの現物が発見されれば、一千万円という値段がつく可能性もあります。
特にゴッドシグマは実在したのか、都市伝説のような扱いをされている商品であり、実存の確認がマニアから待望されています。
その他にも幻と言われる限定バージョンとしては、「ビデオ戦士レザリオン」のシルバーメッキバージョンがあります。
ビデオ戦士レザリオンは素材にダイキャストが使われているものの、超合金ブランド扱いにはなっていません。しかし超合金ブランドのナンバリングがされているため 、実質超合金玩具の一つとして扱われています。このレザリオンのシルバーメッキバージョンもカタログや展示会などで現存を確認されていますが、オークションなどで出品されたこともない、非常にレアな商品の一つになっています。実際にオークションに出品された場合いくらになるのか最低でも50万円以上の値段はつくのではないでしょうか。
超合金魂 GX-41B ブラックライディーン 引用:魂ウェブ |
こういった超合金玩具ですが、基本的には小学校低学年ぐらいまでの子供が遊ぶおもちゃであったため、保管状態が悪い、必要なパーツが揃っていない、パッケージや説明書などの紙物が捨てられているということが非常に多いです。
当時は商品の保管を目的として購入しているマニアは、ほとんどいませんでした。そのため美品が残っていることは、まさに奇跡的なのです。そこで完品を求めるマニアは、ジャンクパーツやパッケージなど、自分が気に入ったものを購入し、一つの完品を作り上げるという工程を経てコレクションする人もいます。そのためパッケージしか残っていないというケースでも、美品であれば10万円以上の値段がつくケースがあるのです。
多くの子供たちが慣れ親しんできた、超合金のおもちゃ。
近年ではコスト削減に安全性対策のため、いわゆるダイキャスト素材は使われなくなっていますが、それでもロボット玩具は未だに人気のあるおもちゃのジャンルの一つです。そのため現在では超合金ブランドは、基本的にはマニア向けのものになっており、定価で数万円するものが増えています。昔の超合金でも、紛失しやすいロケットパンチやミサイルといったパーツだけでも、1万円近い値段がつくこともあります。
押し入れの奥から子供の頃の思い出を引っ張り出してみたら、意外な買取価格がつくかもしれませんね。
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