2019.05.15
昭和40年代、昭和50年代に子供時代を過ごした男性にとって、懐かしいおもちゃの一つにジャンボマシンダーがあるのではないでしょうか。
10センチ強と小型ながら金属製で質感のある超合金に対し、ジャンボマシンダーはポリエチレンという樹脂製素材でできた、大変頑丈な50cm以上の大きさにもなるロボットの人形です。
ジャンボマシンダーの名前の通り、その存在感は子供にとっては格別なものがありました。そのジャンボマシンダーの中で、特に高額で買取される商品についてここではお伝えします。
ジャンボマシンダー第1号のキャラクターは、超合金と同じくマジンガーZでした。
マジンガーZは、ロボットアニメの中でも商品化が積極的に行われた作品の第1号であり、超合金とジャンボマシンダーという2大玩具ブランドができるきっかけになったのです。ジャンボマシンダーを発売していたのも、超合金と同じくポピー(現バンダイ)です。ポピーはマジンガーZ と仮面ライダーをきっかけに、日本の玩具業界の中でもトップ企業に上り詰めて行ったのでした。
ジャンボマシンダーの魅力といえば、何よりもその大きさです。全高50cm以上もあるその巨体は、子供にとっては自分の分身にも思えるような存在感であったのではないでしょうか。ロボットの手や足を動かし、そしてミサイルがパンチを発射するそのギミックを十分に堪能する。まさに子供にとって全身を使って遊べる玩具であり、毎日寝食を共にしていたという人もいるかもしれません。
第一号であるマジンガーZのジャンボマシンダーの美品は、大変貴重なものになっています。特に大型であったため箱が残っているケースが非常に少なく、箱付きの美品であれば100万円を超えることも珍しくありません。
ジャンボマシンダーは1973年の年末玩具商戦で大変な人気を博した商品であり、当時は東京都内のデパートでは3000円近い高額にも関わらず、1日2,000個以上も売れていたという逸話があります。1973年当時の3,000円と言うと、現代では8,000円近い値段にもなります。そんな商品が納品が追いつかないほどの勢いで売れてたということですから、当時のジャンボマシンダーの人気がいかにすごかったのかが、分かることでしょう。
玩具業界でもジャンボマシンダーをヒット商品として表彰しています。
ジャンボマシンダーNEO マジンガーZ
引用:魂ウェブ
ジャンボマシンダーはマジンガーZから始まり、後番組であるグレートマジンガーや UFO ロボグレンダイザー、そして勇者ライディーンや大空魔竜ガイキングといった作品でも商品化されていています。当時ポピーがスポンサーを行っていた男子向けのロボットアニメでは、大半でジャンボマシンダーが発売されていたと言っても過言ではないでしょう。
またアニメの方のみならずウルトラマンタロウや仮面ライダー V3など特撮ヒーローでも、ジャンボマシンダーとして商品が発売されています。
その他にユニークな取り組みとしては、マジンガーZの武装を強化する武装パーツも発売されていました。その名も「XX計画」といいます。マジンガーZやグレートマジンガーなどに搭載されたロケットパンチと交換することで、より強力でギミックに優れた武器を装備し、ジャンボマシンダーを強化することができます。
またキャンペーン商品としてそれらの武器パーツをセットする無敵城というおもちゃもプレゼントされました。そういった各種のキャンペーン商品が発売されるほど、ジャンボマシンダーは大変な人気があったと言えます。UFO ロボグレンダイザーは、番組中ではグレンダイザーが UFO 型のマシン「スペイザー」と合体します。
ジャンボマシンダーでは、そのギミックを再現できるプレゼント商品として、子供が乗れるサイズの直径1m 近くあるスペイザーでキャンペーンを展開しました。
こちらも残存数は非常に少なく、ネットオークション等で200万円の値段がつくことも珍しくありません。
そしてもう一つ貴重な商品として知られるのが、マジンガーZ の敵ロボット達です。マジンガーZの人気はすさまじく、普通は商品化を前提としていない、敵のロボット達もジャンボマシンダーとして商品化されました。
その中のガラダK7という敵のジャンボマシンダーは、現在存在が確認されているものはコレクターの所有物が一つ、バンダイミュージアムに一つ、そしてネットオークションに一度だけ出て200万円近い値段で落札されたものなど、おそらく国内で10個未満となっています。また2019年3月にはなんとパーツが欠けているにもかかわらず、500万円以上で落札されています。
海外ではこのガラダK7のジャンボマシンダーがあまりにも見つからないので、残された写真から、3Dプリンタを使ってガラダ K7のジャンボマシンダーを再現したという人までいるのです。それほど熱狂的なファンがいるのが、ジャンボマシンダーなのです。2000年前後にはジャンボマシーンという名前で一部の商品がリメイク販売されました。その中でもガラダK7は復刻されています。それだけに、マニアが望む幻の商品なのです。
ただしこのジャンボマシーンは近年の商品ということもあり、またマニア向けであったため美品で残っているものも多く、それほどの値段にはなりません。
超合金魂 GX-25 ガラダK7
引用:魂ウェブ
そんなジャンボマシンダーですが、人気が衰えるのは意外と早かったのです。
超合金が人気となったこともありますが、何よりも1974年のオイルショックで石油が値上がりし、その石油の値上がりが商品の価格にもダイレクトに反映されたことが痛手になりました。そのため主役ロボットでも、マジンガーZ 以降のジャンボマシンダーはそこまで高額にはなっておらず、10万円以下で買えるものもあります。
ただしジャンボマシンダー展開末期に発売された、スーパージャンボマシンダーと呼ばれるより高度なギミックを備えた商品は別です。
これらは出荷された数が少なかったために、最低でも50万円、美品であれば100万円になるものも多くあります。
未来ロボダルタニアスや六神合体ゴッドマーズ、百獣王ゴライオンに電子戦隊デンジマン、バトルフィーバーJなどに登場したロボットは、このブランド名で発売されていました。
変形ギミックや組み立てを楽しむことができるなど、より多くの遊び方を提供していたのですが、残念ながらジャンボマシンダーの系譜は一旦ここで途絶えることになります。
スーパーロボット超合金 グレートマジンガー ジャンボマシンダーカラー
引用:魂ウェブ
ジャンボマシンダーは子供たちにとってまさに憧れの存在であり、それゆえに今日でも大変多くのファンが国内外にいます。ただし、破損も多くそれほど多くの数が残っていません。特に1980年前後に発売されたスーパージャンボマシンダーは大変貴重な存在であり、スーパージャンボマシンダーであれば、どの商品でも最低50万円ほどの値段がつくことは間違いありません。
もし家で美品が見つかれば、車が買えるほどのお金になるかもしれません。
ジャンボマシンダーはその大きさゆえに、実は屋外のガレージや倉庫にそのまま眠っているケースがあるとマニアはよく言います。 実家のガレージにジャンボマシンダーがそのまま放置されているというケースは決して珍しいわけではありません。
古びたものでもパーツがきちんと揃っていれば、最低でも10万円にはなるでしょう。
不用品回収1コ500円から
投稿の500ptも使えます
小さなお引っ越し向け
低料金のハウスクリーニング
生前整理や終活に