セーラームーンのおもちゃは高く売れる?他の変身少女アニメも

2019.07.10

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セーラームーンのおもちゃは高く売れる?他の変身少女アニメも
中古玩具市場での買い取り人気と言うと、男性向けの超合金やソフビ人形が注目されがちです。
しかし、最近では女性向けアニメの中古おもちゃも、市場で注目を浴びつつあります。特に女性向けアニメの中古玩具で買い取りも人気なのは、1990年代に大人気を博した「美少女戦士セーラームーンのアイテム」です。
現在、当時の視聴者層が20代後半~30代となり、経済力もあるので、大人向けのセーラームーンアイテムやコラボアイテムが目立っています。そこで高く買取されるセーラームーンのアイテムなどを中心に、女性向けアニメのおもちゃを取り上げてみました。

セーラームーンはファンが多いので、変身アイテム需要がある

PROPLICA セーラームーンシリーズ
PROPLICA セーラームーンシリーズ
引用:魂ウェブ

1990年代に当時の幼稚園児・小学生などを虜にしたアニメが「美少女戦士セーラームーン」です。1992年から1997年まで足掛け6年間、合計で5作の作品が放送されました。本来のターゲット層である幼稚園や小学生女児はもちろん、大人の男性アニメファンなどにも大きな支持を受け、アニメ作品のみならず様々なメディア化されました。
当時セーラームーンを連載していた少女漫画雑誌なかよしは、発光部数200万部以上だったそうです。ちなみに今はその1/10以下だそうです。

バンダイの売上はプリキュア以上

バンダイの玩具売上も最高で年間200億円を突破。今女児向けの人気アニメといえばプリキュアシリーズがありますが、プリキュアシリーズの最高の売り上げは約130億円。プリキュアシリーズを2倍近く上回るほどの大人気だったのです。
それだけにセーラームーンのアイテムの愛好者は多く、男性おもちゃコレクターのみならず、女性にも多くのコレクターがいます。

買取でも人気アイテムといえばムーンスティック

ムーンスティック
ムーンスティック
引用:魂ウェブ

まずセーラームーンアイテムで注目したいのがムーンスティックです。これは第一シリーズで出てきたセーラームーンの武器であり、1992年当時の年末商戦ではどこも品切れになるほどの人気を見せました。近年バンダイでも大人向けにリニューアルが行われており、セーラームーンを代表するアイテムとして人気があります。未開封の新品であれば5万円以上の買取値段がつくことも決して珍しくはありません。その他にもキューティームーンロッドや変身ペンなど、初期の武器や変身アイテムはまだ人気が過熱する前に出たものも多く、買取でも高値が付く傾向があります。

セーラームーン以外の戦士のアイテムも人気

数が少なくて買取人気になるものといえば、セーラームーン以外のセーラー戦士の変身アイテムになってきます。第2シリーズから登場したセーラープルート、第3シリーズから登場したセーラーネプチューンやウラヌスといった、大人っぽいセーラー戦士アイテムはアニメファンには人気があったものの、当時本来の視聴者層である子供の人気はそれほどではありませんでした。そのため彼女たちの武器や変身アイテムである「タリスマン」「ウラヌスオーヴ」「ディープアクアミラー」「スペースソード」といったアイテムは高く取引されることがあります。
リスタルスター
リスタルスター
引用:魂ウェブ

もちろんセーラームーン本人の変身アイテムも人気があり、特に一番玩具売上が良かった第3シリーズ「セーラームーンS」の変身アイテムである「クリスタルスター」は、美品であれば10万円近い買取の値段になることもあります。
女児向け玩具は中古市場においても男児向け玩具よりも市場が小さいので、希少なアイテムが出るとコレクター同士の入札合戦が起こり、価格が高騰する可能性が高いです。

ウェディングピーチのアイテムは数が希少

セーラームーンが人気を博したことにより、他社でも類似の女児向け変身ヒロインアニメが多数作られました。その中でも特に対抗馬として注目されたが小学館の「愛天使伝説ウェディングピーチ」です。

ウェディングピーチはセーラームーンの対抗馬として1995年に放映

このウェディングピーチは、キャラクターデザインやシリーズ構成などのスタッフをセーラームーンの初期シリーズと全く同じ人を起用。講談社のセーラームーンに対抗するために、ちゃおや小学館の学年誌でウエディングピーチの漫画の連載が行われました。
セーラームーンはセーラー服というコスチュームを身にまとうので、ウェディングピーチは名前の通り女児の憧れであるウェディングドレスをコスチュームデザインに採用。
1995年~1996年に放送されましたが、セーラームーンほどの人気を博すことはなく残念ながら1年でシリーズは終了してしまいました。ただしその後海外でも放送され、特にドイツでは高い人気を博したそうです。

そのため海外にもコレクターがいるのがウエディングピーチアイテムの特徴となっています。

ウェディングピーチの玩具は出荷数が少ないだけに買取も高値

当時の玩具はバンダイではなくトミー(現タカラトミー)がスポンサーを行っていました。しかし、売れ行きがいまいちであり、番組終了まで継続的にアイテムが発売されることはなく、出荷数は少なくなっています。それだけに実は変身アイテム、そしてドールアイテムなどに非常に高い値段がつくことがあるのです。
特に主役のウエディングピーチだけではなく、サブメンバーであるエンジェルリリィやエンジェルデイジーといったキャラクターたちのアイテムも人気があります。
変身アイテムである「セントクリスタル」や「セントオペラシオン」「セントパンルール」といったアイテムは中古玩具市場でも滅多に見つかることがないので、未開封品であれば買取で15万円程度の値段がつくことも珍しくはありません。女児向け玩具コレクターに大変人気のあるアイテムとなっています。武器アイテムである「セントリップライナー」「セントミロワール」などのアイテムも、たとえ箱がなくても買取で5万円近い値段がつくこともあります。
家にウエディングピーチのアイテムが眠っていれば、思わぬお小遣いになる可能性があります。
ウェディングピーチは、アニメ自体は人気があるものの、玩具的にはイマイチ不遇な作品でした。ウエディングピーチです。ちなみに余談ですが、ウエディングピーチのアニメ製作スタッフはそのままポケットモンスターのアニメに移行しています。また小学館が主導企画、そしてトミーがスポンサーという共通点もあり、ウェディングピーチのアニメが現在のポケモンアニメの礎になったといえます。

その他の女児向けアニメの注目アイテム

セーラームーンの影響を受けた女児向けアニメやセーラームーン以前の女児向けアニメでも、1990年代頃に放送されたものは今でも高い人気を誇っているものがあります。

魔法のエンジェルスイートミント

1990年に放送された「魔法のエンジェルスイートミント」はその髪型が現在アニメファンなどに人気が高い、ツインテールという髪型にそっくりであり、ツインテールの元祖として人気になっています。そのスイートミントの作中で使われていた「ミントアロー」というアイテムも、箱付きであれば10万円近い買取の値段が付くほどの人気です。

赤ずきんチャチャ

そしてそのミントアローを流用して作られたアイテムが、1994年から放送された「赤ずきんチャチャ」です。こちらの作品はSMAPの香取慎吾が声優を務めており、漫画雑誌「りぼん」に連載されていたこともあって、高い知名度を誇っています。
アニメでは劇中に登場しない「マジカルプリンセス」というキャラに主役のチャチャが変身します。そのマジカルプリンセスが使っていたのが「マジカルアロー」です。このマジカルアローはミントアローの金型を流用した商品であり、当時アニメファンからは賛否の声が起こりました。それでもこちらのアイテムも残っている数が少ないので、買取人気があります。

女児向け玩具はまだこれからファンが増える

女児向け玩具のコレクターという市場は、男児向け玩具のコレクターよりもまだまだ規模が小さく、開拓の余地があります。それだけに今後コレクターの数が増えていけば、現在10万円で取引されているアイテムが今の超合金などのように、30万円50万円で取引される可能性もあります。
コレクターの方は集めるなら今がチャンスですし、売りたいと思うことは他の人から多数アイテムが売られて出て市場の在庫が過多になる前に、早めに売ってしまった方が良いかもしれません。

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