昭和の人気玩具ミクロマンは今でも大人気!高く売れる商品は

2019.07.10

おもちゃ・フィギュア

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昭和の人気玩具ミクロマンは今でも大人気!高く売れる商品は

ミクロマンとは、株式会社タカラ(現タカラトミー)が発売していた男児向け玩具のシリーズです。10センチ程度の小さな人形と、基地や乗り物、ロボットを組み合わせた世界観を提供したジオラマ遊びが楽しめるシリーズになっています。
昭和40年代に発売されましたが、現在もその遺伝子を引き継いた商品が多数発売されるなど日本を代表する、名作玩具シリーズのひとつと言えます。そのミクロマンの中でも人気の商品を取り上げてみました。

ミクロマンの歴史とは

ミクロマンが発売されたのは昭和49年です。当時はマジンガーZや仮面ライダーなど、ポピーの商品が人気を博していました。タカラでは、変身サイボーグという男児向け系着せ替え人形のような商品が人気となっていましたが、その人気の低下とともに新しい商品を模索していました。また同時にタカラでは、ポピーと違い、特定のキャラクターに依存しない自社のオリジナルコンテンツを展開し、売上をテレビに依存しないことも目標としていたのです。
そこで、変身サイボーグの世界観を発展させ、メッキとクリアパーツという近未来感を想像させる、男児向け可動人形を「ミクロマン」と命名。そして同時にミクロマンたちの乗り物となるSF感あふれるビークルや基地なども同時に発売し、子供が基地や乗り物とミクロマンを一緒に遊ばせることで、自分だけのミクロマンワールドを作れるような商品展開をしていったのです。現在ではこのタカラ独自の世界観のことを、「タカラSFワールド」と呼びます。

ミクロマンは様々な商品に派生展開

ミクロマンは瞬く間に大ヒットコンテンツとなり、テレビ媒体は利用しない商品としては、異例のロングランシリーズになりました。ただ、子供向け雑誌などで連載記事を多数掲載し、絵本やイメージソングなどが作られてもいます。また徐々に人型ロボットや変形ロボットなども、ミクロマンの世界観に取り込まれていきます。そして昭和50年代中盤からはミクロマンをニューミクロマンとしてリニューアル。並行しながら巨大ロボットとミクロマンよりさらに小さな人形を乗せて遊ぶことを提案したダイアクロンシリーズも登場します。

ミクロマンからトランスフォーマーに生まれ変わったものも

トランスフォーマー マスターピース MPM-3 バンブルビー
トランスフォーマー マスターピース MPM-3 バンブルビー
引用:タカラトミーモール

そして昭和59年からはミクロマンとダイアクロンの商品を流用し、現在でも全世界で大ヒットしているロボットアニメ「トランスフォーマー」が生まれていくのです。
ミクロマンは1999年には「小さな巨人ミクロマン」としてテレビ番組が放映しリバイバル。平成の技術で甦ったミクロマンもファンに大きく受けいれられました。
その後ミクロマンアーツとして、タカラトミーの関連会社タカラトミーアーツから「艦隊これくしょん」や「ラブライブ!!」といった美少女キャラクターモチーフの商品も発売されています。

ミクロマンで人気のある商品は

ミクロマンは日本だけではなく、海外でも展開されています。またカラーバリエーション商品だとも非常に多いため、その商品ラインナップは非常に濃いマニアでも把握しきれないほどです。店頭での試作品販売として一部にだけ流通したカラーバリエーションが今でも発掘されるなど、ミクロマンマニアにとってはまだまだミクロマンは未知の世界が広がっているのです。

ミクロマン初期のラインナップの人気商品

特に人気が高い商品としてはミクロマンタイタンやミクロマンコマンドといった、初期のラインナップになってきます。これらの商品は現存数が少ないだけに、完品が市場に出ると当時の定価であった1000円の商品だったものが、買取100倍以上になることすらあるのです。
また安定して高い買取の値段が見込めるのが、ミクロマンと一緒に遊べるミクロマン基地「ミクロマンサーベイヤー」などになっています。
またミクロマンはスパイマジシャンやレディコマンドーと言ったバリエーションもあります。さらに、タカラの玩具シリーズの伝統として、ミクロマンの敵であるアクロイヤーも商品化されています。

ニューミクロマンも注目

そして1980年にリニューアルした「ニューミクロマン」シリーズから登場した「ミクロロボット」なども、一部がトランスフォーマーに利用されているため、トランスフォーマーマニアからも人気があります。ニューミクロマンのガンロボという商品は、その後トランスフォーマーのデストロンの首領である、メガトロンに流用されました。ダイアクロンからバトルコンボイがサイバトロン総司令官コンボイになったのと同じように、ミクロマンとダイアクロンのロボットがトランスフォーマーの善と悪のリーダーになっているのは面白い現象だと言えます。発売末期の商品は特に買取でも高額になっています。
メーカーごとの傾向として、バンダイはあまり敵側のロボットを商品化することはありません。しかし、タカラトミー(旧タカラ)は、ミクロマンやトランスフォーマー、ダイアクロンにおいても敵側のロボットを積極的に発売しています。
新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ!ブラックシンカリオンセット
新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ!ブラックシンカリオンセット
引用:タカラトミーモール

現在展開中の新幹線変形ロボダイアクロンでも敵側のロボットとして登場した「ブラックシンカリオン」を発売。こちらも2018年のヒット商品になりました。
あくまでも番組のキャラクター宣伝に依存することが多いバンダイに対し、自社の世界観をより強く訴求し、世界階の広がりを持たせるために敵も商品化するのが、タカラの特徴だと言えるでしょう。ちなみにシンカリオンも買取人気の高い商品です。

復刻されたミクロマンたち

SR懐ロボミュージアム パート5
SR懐ロボミュージアム パート5
引用:タカラトミーモール

ミクロマンは先に述べたように1999年に「小さな巨人ミクロマン」として子供向けテレビアニメが放送されました。ちょうどその時期に玩具のリバイバルブームが起きていたため、ミクロマンの商品も一部復刻されています。

復刻されたミクロマン

その中でも特に代表的なのがロボットマンです。ロボットマンはミクロマンが乗り込むことができる組み換え変形をこなすロボットメカであり、キャタピラやドリルなど様々な拡張パーツをつけて遊びを広げることができます。ミクロマンといえば、このロボットマンの存在を思い浮かべる40代の方も多いのではないでしょうか。
ロボットマンの復刻は玩具ファンに一定の支持を持って迎えられ、同時に浪曼堂というタカラの社員が起こした玩具メーカーにより、ミクロマンも何体か復刻されております。
その後本家タカラもミクロマンのフォーマットを用いて、キン肉マンやエヴァンゲリオン、キューティーハニーなどの小型可動フィギュアがタカラから発売されました。これらの買取も行っています。

現在のミクロマンの系譜商品

現在では直接ミクロマンという商品名を用いたシリーズは展開されていませんが、少し前にタカラトミーアーツからミクロマンアーツが発売されていたように、今後タカラトミーもしくはその周辺メーカーからミクロマンが発売される可能性があるかもしれません。
特に今の玩具メーカーのクリエイティブ層をメインを占める40代は、子供の頃ミクロマンで遊んだという人が非常に多くいます。超合金がジャンボマシンダーと並び、当時の子供の心を強く掴んで離さなかったミクロマン。もしあなたの家の倉庫などに眠っていた場合は、是非とも買取を依頼してみてはいかがでしょうか。驚くような買取の値段になるかもしれません。

ミクロマンの遺伝子は不滅

ミクロマン関連で面白いのは、ミクロマンを取り上げた書籍も非常に高い買取の値段がつきやすい点です。近年発売された本でも1000円程度の方が5000~6000円で買取されていることが多くあります。それだけに非常にコアなファンが多いのが、ミクロマン玩具の特徴といえるのではないでしょうか。
現存する完品が少ないだけに、ルーズ品でも十分に買取の需要があります。子供が遊ばないから捨ててしまおうというのではなく、是非とも当サイトまでミクロマンやその関連のアイテムがありましたらお問い合わせください。書籍も含めて高額で買取りさせて頂きます。

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