2019.07.06
少子高齢化・核家族化が進み、継承者の不在や住環境の変化などにより、仏壇を処分しなくてはならない人が増えています。先祖代々受け継がれてきた仏壇は大型のものが多く、個人の魂が宿っているとも言われますが、あなたはその処分方法をご存知ですか?
ここでは、仏壇を処分する前の確認事項や、処分方法のメリット・デメリットについてご紹介します。
仏壇の処分は、一般的には以下のような流れで行います。
通常新しく仏壇を購入したときには、魂入れといわれる「開眼供養」を行います。仏壇を処理することが決まったら、まずは開眼供養の有無を確認しましょう。もし行っていたら、仏壇に故人の魂が納められていることになるため、必ず閉眼供養を行います。閉眼供養は、菩提寺の僧侶に依頼するか、仏具店・葬儀社、不用品回収業者でも手配が可能です。
魂が抜けた仏壇はただの木箱となるため、粗大ごみとして扱うこともできます。そのほか、以下のような処分方法があります。
1)粗大ごみとして出す
2)菩提寺などで処分する
3)仏壇・仏具店で処分する
4)不用品回収業者に依頼する
それぞれメリット・デメリットがあり、家庭の事情や意向、予算に合った方法を選びましょう。
粗大ごみとして出す場合は、各自治体で指定された方法で、回収日の朝までに指定場所に出しておきます。
菩提寺や仏壇店、不用品回収業者に処分を依頼する場合は、事前に打ち合わせた通りに仏具をはずす等の処理を済ませ、引き取りに来た運送会社に渡します。
それぞれの処分方法には、下記のようなメリット・デメリットがあります。
木の箱となった仏壇は家具と同様で、粗大ごみとして処分できます。仏壇の大きさや自治体によっても異なりますが、数千円程度で処分ができ、他の方法に比べ安く抑えることができます。一方で、見た目は仏壇であることから、外に捨てておくと人目が気になったり、ごみとして捨てるという罪悪感を感じたりすることもあります。また、自治体によっては引き受けないところもあるので注意しましょう。
菩提寺がある場合は、そこで閉眼供養を行ってそのまま処分してもらう方法もあります。お寺の場合、引き取り後に炊きあげをすることが多く、きちんと処分をしたい場合には最適です。費用は、お布施という名目で支払います。
宗派によっては閉眼供養を行わないこともあるので、事前に確認するようにしましょう。
こうした専門店では、古くなった仏壇を引き取ることが多く、同時に新しい仏壇・仏具を購入すると、割引をしてくれる場合もあります。また、引き取った後は合同供養として炊きあげを行うのが一般的なので、安心して任せられます。
最近では、仏壇・仏具の専門業者では無い引越業者や不用品回収業者が、仏壇処分に対応することも多くなりました。こうした業者は、トラックなどが引き取りに来るので、仏具類をはずし引き出しの中を空にしておくだけで済みます。業者の中には、閉眼供養も引き受けるところもあるので、必要であれば相談しましょう。
指定した日時で楽に処分できる一方で、大型の場合、高額になる可能性もあります。
個人の魂が宿っているとされる仏壇が、急に無くなることで寂しくなったり、何か悪い事をしたような罪悪感にさいなまされる人も少なくありません。最近では、「手元供養」で故人を弔い、心の平穏を取り戻そうとする人が増えています。
手元供養とは、ミニ骨壺やミニ仏壇を自宅において供養する方法で、ペンダントに遺骨を取り分けて、アクセサリーとして身につけるスタイルもあります。費用もあまりかからず、故人や遺族の意思を反映しやすいため、最近急速に増えています。
仏壇処分の後は、こうした故人を偲ぶ方法なども考えておきましょう。
引き取り手がいない、引き取り先に収まらないなど、仏壇の処分で悩む人は多く、決して人ごとではありません。閉眼供養が済んでいれば粗大ごみとして処分できますが、ごみとして扱うことに抵抗感を抱く人も多く、必ず家族や親族などと相談するようにしましょう。
最近では、供養も含めて引き受けてくれる不用品回収業者も多く、楽に処分を進める事ができます。菩提寺や仏壇・仏具の専門店などが近くに無い場合は、ぜひ相談してみましょう。
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